先日、東京駅の近くを通る予定があったので、ついでに八重洲北口の飲食店が集まっているエリア(どうやら、東京駅八重洲北口キッチンストリートというらしい)に立ち寄ってみた。時間は16時近くではあったものの、とりあえず、昼めしを食べるタイミングを逸していたので、空腹感はあったが、多くの店は休憩中な感じでお客さんもとてもすくなくふらっと入りづらい感じだった。

そこで、見つけたのが「味の牛たん 喜助」。お客さんがちらほらいるものの混んではいないし、一人でふらっと入りやすそうだ。牛たん焼きといえば、仙台名物。いつか仕事で仙台に出張した時に、利久で牛たん食べたことを思い出した。牛タン焼きはお財布へのインパクトは小さくなさそうだったけれど、震災の復興支援ということで覚悟を決めて、「味の牛たん 喜助」に入ってみた。

頼んだのは、牛タン焼き定食1500円。思ったよりも牛たんが薄いなぁとは思ったものの、枚数の観点からは、ボリューム感があったような気がする(笑)仙台で食べた時もなんとなく不思議だったけれど、焼肉屋で食べる牛たんとはなんだか微妙に味が違うような、麦ごはんにあう味付けになっているような気がする。喜助では、塩味とたれ味が選べるようになっているが、個人的には塩味が好みだ。

味の牛たん 喜助東京駅八重洲北口店の牛タン焼き

牛タン焼きに麦ごはんと味噌南蛮、あとテールスープが付いてくる。塩味の牛たんには、塩味のテールスープがよく合うような気がする。

…ただ、仙台の牛たんを食べた時もうっすら思ったのだが、仙台の牛たん屋(そして、東京駅の八重洲北口でもそうだった)では必ずと言っていいほど、みそ南蛮が付いてくる。あの味噌南蛮は必ず必要なのかと言われると、個人的にはちょっと考えてしまう。牛タンが塩が強い味付けなので、味噌南蛮の塩気と衝突して…ビールは飲みたくなるかもしれないが、ご飯と合わせることを考えると…うーむ、という印象がある。

でも、牛タンの満足感はしっかりと確実なものがあったことは最後に書いておきたいし、また食べに行きたい。

余談ではあるが、東京駅には改札の中に仙台発の牛たん屋の「利久」ができていて、帰る途中にちらっとみに言ってみたが、「利休」は行列ができていた。そういえば、利久の牛たんのカットの仕方は特徴的で、アレはアレで美味しかったような気がしたが…。利久に並んでいる人が喜助と比較して並んでいるような気はしないし、歩いていてたまたま利久を見つけたんだろうなぁという感じだった。行列の有無は業績に直結しそうだし、やっぱり飲食店にとっては立地は大事なんだな、と改めて思った。とはいえ、調べてみると、喜助は、東京駅の八重洲北口キッチンストリートだけでなく、丸の内パークビルや芝大門、あと、みなとみらいにもあるらしいし、利久も進出してきているらしい。仙台の牛タン焼きを首都圏で堪能できるのは実に素晴らしいことだ。